Blog日々のことなど

剪定鋏

2008.08.03.

鋏1.jpg
大学の産学連携事業で、剪定鋏に漆を塗りました。
既存の剪定鋏に、大学側が新しい提案をし、
量産にはない、少し「特別」な剪定鋏を作ろうという企画でした。
担当の教授が漆に着目され、私にお声がかかったというわけです。
しかし、「鋏に漆を塗る」ということだけで、
どんな風に仕上げるかは全て任され、正直最初は困りました。
以前、門扉を制作した時、漆を焼き付けたことはありましたが、
まったく雰囲気の違うものですし、どうしたらいいものか・・・・
しかし、主人の協力のもと、試行錯誤をくりかえし、
いくつかのパターンを提案することが出来ました。
そして業者さん、教授と話合いを進めて、4パターンで販売することとなりました。
鋏2.jpg
左から簡単に説明すると、
 ○朱・刷毛目塗りぼかし 
  (黒地に朱をぼかしながら重ねています)
 ○上部梨子地
 ○梨子地(黒地に金粉を撒いています)
 ○曙塗り(朱に黒地を重ね塗りし、研ぎだして朱を透かしています)
主人も、金属に、しかもこのような塗り方をしたのは初めてだったので、
専門書を読みあさったりしてくれ、連日夜遅くまで作業をしてくれました。
写真ではうまく伝わらないかもしれませんが、
とてもきれいです。
鋏3.jpg
梨子地です。
漆独特の黒い下地に金粉が映えて、とても気にいっています。
今回、技術的にも時間的にも大変な仕事でしたが、
主人も私も、漆のことで初めて知ったことやわかったことがたくさんあり、
大変勉強になりました。
漆はすごく奥が深いということも改めて思いました。
逆に、まだまだ、もっともっと勉強が必要だということも改めてわかりました。
この剪定鋏は、現在インターネットで販売されています。
 みきかじや村HP http://www.miki-japan.com/namera/original/urusihasami.html