Blog日々のことなど

宗紋の飾り棚

2009.01.06.

新年あけましておめでとうございます。
本年も、2ほんの木をよろしくお願い申し上げます。
昨年の12月は納品が重なり、師走という名のとおり
目が回りそうな忙しい日々を過ごしました。
しかし、それも全ては、皆様からお仕事を頂いたおかげです。
本当にありがたい、嬉しい忙しさでした。
昨年末、最後の納品となった飾り棚をご紹介したいと思います。
母屋飾り棚1.gif
お仏壇を置かれているお部屋に、縁側があります。
その縁側の隅のスペースです。
上部は天袋がありました。
母屋飾り棚2.gif
そこに、お仏具などや他の細々とした物を入れておく
飾り棚を備え付けさせて頂きました。
母屋飾り棚5.gif
天袋の扉は、カーテンレールに当たってしまい、
ほとんど開かず、せっかくのスペースなのにほとんど
物の出し入れが出来ない状態でした。
扉を作り直し、カーテンレールが当たらない所に丁番がくるようにしました。
母屋飾り棚4.gif
隣のお部屋の床の間のすぐ横なので、
書院窓をふさがないよう、左半分いっぱいに棚をつけました。
下二段は引き出しです。
奥までたくさん物が入ります。
母屋飾り棚7.gif
そして、扉には、この飾り棚のメインでもある、
宗紋をお入れ致しました。
扉全体は漆の呂色仕上げ、紋は朱漆で描いています。
いつものことながら・・・漆を塗った所を写真で撮るのが難しく、
フラッシュをたかなければ紋が写らなかったのですが、
現物は、もっとうっすらと紋が浮き上がるような感じになっています。
宗紋をお入れするのは、お客様たってのご希望でしたが、
このような細かい紋を、漆で表現したのは私にとっては初めてで、
予定より時間がかかってしまいましたが、
とても貴重な経験をさせて頂きました。
母屋飾り棚6.gif
下部にも物を入れるスペースを作りました。
上部とこちらの扉には、漆を塗った和紙を貼っています。
趣きのある、きれいな和紙です。
母屋飾り棚3.gif
今回も把手やつまみは全てオリジナルの手作りです。
これは下部の扉の把手です。
曙塗りの把手に、円い座は鉄板をくりぬき、漆を塗って作りました。
淵を朱漆でなぞり、浮き出るような感じにしました。
年数を経ているお宅でしたので、
土壁が盛り上がったりへこんだり、柱が微妙に傾いていたり・・・
取り付けは現場合わせなので、少し大変ではありましたが、
雰囲気がガラリと変わり、お客様も大変喜んで下さいました。
こちらのお宅は、実家から近いのですが、
お正月、前の道を歩いていて、カーテンをひいて下さっているのが見えました。
漆は直射日光に弱いので、気をつけて下さい、とお願いしたのを
実行して下さっているんだな、と嬉しかったです。