Blog日々のことなど

こどもの「初めての食器」

2010.02.18.

修士課程の卒業制作で、こどもの「初めての食器」を制作していました。
「初めての食器」というのは、産まれて初めて食べ物を口にする時に
使うという意味と、初めての自分専用の食器という意味を持たせています。
初めての食器1.jpg
このように、箱に入っています。
親をはじめとする大人達の、こどもへの思いを包み込むようなイメージです。
初めての食器2.jpg
蓋を開けると、中に7種類の器類と、箸、匙が2本ずつ入っています。
箸と匙は、大人がこどもに食事を食べさせる時の大人サイズと
こどもが自分で持って食事をする時のこどもサイズです。
匙も同様です。
初めての食器3.jpg
箱自体がお膳になっています。
「お食い初め」などの儀式に使用することを考えて制作しました。
初めての食器4.jpg
先ほどまでは男の子用で、こちらは女の子用です。
初めての食器5.jpg
男の子用は箱に緑、食器類は黒漆を塗りました。
女の子用は箱が黄朱、食器類は弁柄です。
今回、初めて朱や黒以外の色漆を塗りました。
乾燥の具合なのか、思ったような色味にならなかったり、
表面がシワシワになってしまったり、とても難しかったです。
初めての食器6.jpg
先週末、兵庫県立美術館にて、大学の卒業展示会でした。
その時の様子です。
まだ若干、提出物などが残っているようですが、
これでなんとか、卒業出来るはずです・・・
この「初めての食器」は、
「漆器なんて、小さなこどもに使わせるのは勿体ない」という声もありましたが、
私はあえて、幼い頃から本当にいいものを使ってもらいたいという思いがあり、
制作テーマとして挙げました。
漆は天然の塗料なので、この上なく安全ですし、
痛めば修理することも出来ます。
使い捨てじゃなく、成長と共に永く愛用して欲しいと思います。
また、そういうことをこども達に伝えていくのも大切じゃないかな・・・
と思っています。
この漆器のセットは、今後改良を進めながら、
お客様からのご要望があれば、ご注文を承っていきたいと思っています。